SEARS BLOG
シアーズブログ

2025.03.19

マンションの内装用壁材「エコカラット」とは?メリット・注意点まとめ

・新築マンションのオプションとして「エコカラット」を選べる
・購入したい中古マンションに「エコカラット」が付いている
そんなとき、気になるのは「エコカラットにはどんなメリットがあるの?」ということでしょう。
また、「そもそもエコカラットって何?」という方もいるでしょう。

そこで今回は、マンションにおける「エコカラット」について解説!導入するメリットや注意点をまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。

エコカラットとは?

そもそもエコカラットは、LIXIL(リクシル)が手がける内装用の機能性壁材です。
モダンなデザインが特徴的なタイル状の壁材ですが、そのルーツは日本古来の「土壁」「砂壁」にあります。

内装用の機能性壁材

そんなエコカラットの人気の理由は、デザイン性の高さもさることながら、その機能性の高さにあります。
次に、エコカラットならではの特性をまとめてみましょう。

エコカラットの特性

エコカラットの特性として挙げられるのは、主に次の4点です。

調湿性

エコカラットの素材は「多孔質セラミックス」というもので、目に見えない微細な穴が無数に空いていますが、この構造によって優れた調質性を発揮します。

室内の湿度が高いときは、無数の穴を通して湿気を吸収。さらに、逆に湿度が低くて乾燥しているときはほどよく湿気を出し、室内の湿度を一定に調整することができます。
年間を通して湿度の上下が激しい日本の気候に、まさにピッタリな壁材といえるのです。

脱臭性

エコカラットに無数に空いている微細な穴は、気になるニオイのもとになる物質を吸収します。
たとえば、アンモニア(トイレ臭のもと)やトリメチルアミン(生ごみ臭のもと)は検出できないレベルにまで減らすことが可能で、気になるニオイのない快適な生活をもたらします。

有害物質の吸着性・低減性

シックハウス症候群(頭痛・皮膚のかゆみ・じんましん等)の原因物質「ホルムアルデヒド」をはじめ、さまざまな有害物質を吸着し、室内に残さないという性質があります。
ホルムアルデヒドは住宅の内装・家具の接着剤などに使われており、特に新築住宅ではシックハウス症候群を引き起こしやすいといわれていますが、エコカラットによって大幅に減らし、リスクを下げることができます。

清掃性

・壁にゴムのかすれ跡がついている
・飲み物が跳ねて壁が汚れてしまった
そんなとき、簡単にキレイに掃除できるのもエコカラットならではの特性です。

ちょっとした汚れなら水拭きでキレイにできますし、しみついてしまったかに思えるシミやタバコのヤニなども、家庭用洗剤や漂白剤を使えば簡単に落とすことができます。

エコカラットの注意点

調湿性や脱臭性に優れ、シックハウス症候群のリスクを下げるなどのメリットがあるエコカラットですが、逆にいくつか注意すべきポイントもあります。

面積の確保が必要

エコカラットが持つ調湿性を最大限に引き出すためには、床面積の4分の1以上の面積が必要です。
たとえば10畳(約16.2m2)の部屋にエコカラットを導入する場合、エコカラットの面積は4~5m2以上にする必要があります。

衝撃に弱い

エコカラットの素材は軽くて柔らかい印象があるので、画びょうでポスターをとめたり、フックをつけたりしようとお考えの方もいるでしょう。
しかし、これはNG!
エコカラットは衝撃に弱いので、画びょうで穴を空けるどころか割れてしまう可能性があります。

室内の十分な換気が必要

エコカラットは、「湿度が高い」「イヤなニオイがこもりがち」という状況を改善させてくれますが、その機能を十分に発揮するには定期的な換気が必要です。
特に調湿性を高めるには、よく晴れた乾燥した日に窓を開け、空気の入れ替えを心がけましょう。

換気

まとめ

エコカラットは、日本古来の「土壁」「砂壁」を最新技術によってアップデートした壁材といえます。
家族のQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を向上させる調湿性、脱臭性、さらには有害物質の吸着性が高く、シックハウス症候群のリスクを軽減できます。
また、手入れが楽である点もメリットのひとつです。
新築マンションのオプションを選ぶときなど、検討してみてはいかがでしょうか。