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シアーズブログ

2025.02.28

マンションのサービスルームとは?洋室や物置、クローゼットとの違いを徹底解説!

マンションを探すとき、間取り図を見ていて「この『S』ってのは何?」と疑問に思った方も多いのでは?
確かに、「LD(リビング・ダイニング)」でも「洋室」でもない「S」という空間があったりしますが……実はこれ、「サービスルーム」という部屋のことです。

ZEH-M

しかし、唐突に「サービスルームという部屋のことです」などと言われても、「それって何?」という方もいらっしゃるはず……。
というわけで、そもそもサービスルームとは何なのか、普通の洋室などとはどんな違いがあるのか、解説します。

サービスルームとは?

サービスルームとは、ごく簡単にいえば「用途自由な部屋」を指します。
・書斎
・趣味部屋
・物置(納戸)
・パントリー
などなど、自由に使うことができます。

ちなみに、法律上の“定義”の話をすると、
「サービスルーム=建築基準法上は『居室』と認められない部屋」
ということになります。

【居室の定義】
・床面積の1/7以上の大きさの「窓」がある
・床面積の1/20以上の大きさの「換気用の開口部」がある
・窓の前に採光を遮る障害物(階段など)がない

上記の定義を満たしていない部屋、すなわち「窓や換気用の開口部がない」「窓はあるが小さい」といった部屋は、「居室ではなくサービスルーム」とされるわけです。

洋室との違い

サービスルームと洋室との違いは、法律による定義です。

洋室は、建築基準法において「居室」と認められている部屋を指します。
すでに紹介した「窓」や「開口部」に関する条件を満たしたうえで、
・電話回線を引ける
・エアコンの取り付けができる
など、快適な暮らしができる設計になっているという特徴があります。

物置との違い

サービスルームと物置に、明確な違いはありません。
「物置」とは、居住者が「物を置くための部屋」として認識している部屋のことです。
つまり、「サービスルームを物置として使う」と決めた段階で、「サービスルーム=物置」となります。

クローゼットとの違い

クローゼットには、「衣類や生活用品を収納するスペース」という用途があります。
間取り図では「CL(クローゼット)」「WIC(ウォークインクローゼット)」と表記されています。

「居室ではない」という点はサービスルームと共通していますが、クローゼットは用途に合わせた棚やハンガーパイプなどを備え付けているのが一般的です。

サービスルームの他の呼び方

サービスルームという呼び方は、建築基準法などで決められた“法的な正式名称”ではありません。
そのため、「納戸」や「書斎」などと呼ばれることもあります。

・洋風な造りであれば「サービスルーム」
・和風な造りであれば「納戸」
と使い分けられることもあります。

サービスルームのメリット・デメリット

サービスルームには、次のようなメリット・デメリットがあります。

サービスルームのメリット

・用途が自由
・物を置いても日焼けの心配がない

用途を自由に決められるため、最近は書斎や物置といった従来の使い方に加えて、リモートワークのワーキングスペースや子どもの遊び部屋として活用する家庭が増えているようです。
また、「窓がない」「窓が小さい」という特徴があるため、日焼けさせたくない物を置くのに適しています。

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サービスルームのデメリット

サービスルームには、窓や換気用の開口部がなく、十分な換気ができないケースがあります。
そのようなサービスルームは、梅雨の時期になると湿気が溜まりやすく、居心地が悪くなりがちである点はデメリットといえます。

まとめ

サービスルームは、建築基準法が定める「居室」に当てはまらない空間を指します。
しかし用途は自由であり、書斎や趣味部屋、仕事部屋、子どもの遊び部屋など、それぞれの家庭に合わせて活用している例が見られます。
「小さくてもいいから自由に使える空間が欲しい」という方は、「S=サービスルーム」付きの物件を検討してみてはいかがでしょうか。