マンションを購入するにあたって、「何階を選ぶか」というのは重要なポイントのひとつです。
・高層階を選んで「見晴らしの良さ」や「騒音の少なさ」をとる
・低層階を選んで「移動のしやすさ」や「安さ」をとる
あるいは、高層階でも低層階でもない「中層階」を選択することもできますが……。
「中層階って何階から何階までのこと?」
「中層階ならではのメリットってある?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで今回は、中層階のメリット・デメリットを中心にまとめました!

マンションの中層階とは?
中層階は、文字通り「高層階」「低層階」に挟まれたあいだ(中ほど)に位置する階を指します。
【例①】15階建てマンション
低層階…1~5階
中層階…6~10階
高層階…11~15階
【例➁】20階建てタワーマンション
低層階…1~7階
中層階…8~15階
高層階…16~20階
中層階のメリット・デメリット
中間層ならではのメリット・デメリットをまとめると、次のようになります。
メリット | ・年間を通してちょうどいい気温を保ちやすい ・高層階よりも価格が安い傾向にある |
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デメリット | ・低層階より移動が面倒 ・生活音が気になる可能性がある |
メリット
中層階は、高層の部屋と低層の部屋に挟まれているため、年間を通して過ごしやすいのが特徴です。

【冬】上下に熱が上下に逃げにくいため、暖かい
【夏】高層階ほど直射日光を浴びないため、涼しい
また、傾向として階が高くなればなるほど価格も高くなりますが、中層階はほどよい高さを保ちつつ、高層階よりは安価に購入できるのもメリットといえます。
デメリット
・15階建てなら6階以上
・20階建てなら8階以上
それなりに高さがあるため、エレベーターを使った移動が低層階に比べると面倒というデメリットがあります。
また、物件ごとのつくりや住んでいる人にもよりますが、中層階は上下に部屋があるため、生活音に悩まされる可能性もあります。
低層階・高層階のメリットは?
さて、ここまで中層階のメリット・デメリットをまとめてきましたが、「低層階や高層階のメリットは?」と気になる方もいるでしょう。
その点については、『【マンション購入で気になるポイント】低層階と高層階はどっちが住みやすい?』という記事でまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
マンションの住戸の価格差は層階などで決まる
上にちょっと書きましたが、マンションの価格は階層によって決まる傾向にあります。
しかし、それだけが価格差の理由ではありません。
ここでは、価格差の理由となるポイントをまとめました。
階数
高層階や中層階は、低層階に比べると価格が高くなる傾向にあります。
・周囲に遮るものがないため日当たりが良い
・低層階よりも防犯性が高い
さまざまなメリットがあるため需要が高く、価格も高くなるのです。
広さ・間取り
低層・中層・高層に限らず、広さが充実している物件は価格が高くなりがちです。
特に、ファミリー層からの人気が高い3LDK以上の広い住戸は、高額になる傾向にあります。
方角
部屋の方角も重要なポイントです。
人気があるのは、やはり1日を通して日当たり良好な「南向き」「南東向き」です。
高い需要が見込めることから、価格も高くなる傾向にあります。
その他マンションの立地による事情
立地の良さは、生活の質に直結するポイントです。
・駅に近い(特にターミナル駅に近いと価格もぐんと上がる)
・学校、病院、スーパーなどから近い
このような物件は、好立地ゆえに価格が高くなる傾向にあります。
まとめ
一般的な15階建てくらいのマンションも、20階以上のタワーマンションも、低層階・中層階・高層階に分かれており、メリット・デメリットは異なります。
「日当たりの良さ」「暮らしやすい気温」「価格の安さ」といったそれぞれのポイントを押さえたうえで、「何を優先するか」をもとに選んでみてください。