分譲マンションで生活をしていると、定期的に「断水」することがあります。
今回は、その原因と対策についてまとめてみました。
そもそも、なぜ断水が発生するのでしょうか?
そして、断水に備えて準備すべきこととは?
マンションで起こる「断水」の原因
○設備点検
マンションでは、給水設備の点検・整備の関係で断水が行われることがあります。マンションの各部屋に水を運ぶ「給水方法」は、大きく分けて以下の2種類。どちらを採用しているかはマンションによって異なります。
・増圧直接給水方式
水道管の圧力を利用し給水を行う方法で、配水管の水が直接蛇口まで供給されます。増圧ポンプで高い圧力を加えて給水するため、高層階への給水も可能です。
・貯水槽水道方式
排水管から送られてきた水をため込んでから給水するタイプです。貯水槽は永久に使えるものではなく、20~25年程度で交換が必要になります。
どちらの方式も、設備の点検が必要であるため定期的に断水が発生します。
必ず事前に通知が行われるので、マンションの掲示板などをチェックしておきましょう。
○災害や事故
洪水や大地震の発生により水道管が壊れた場合、断水することがあります。
ほかにも、電気系統の事故が発生した場合、工事をするため「計画断水」することがあります。
電気系統の工事に関する通知も、日頃からの確認が必要です。
断水時の対処方法
○前日から水をためておく
マンションの設備点検は1~2時間程度で終わる場合がほとんどですが、家事が忙しい午前中に行われることが多いようです。
トイレを流すだけでも必ず水を使用するので、バスタブに水を貯めたり、飲料水を買い置きしたりしておくとよいでしょう。
○ウェットティッシュが大活躍!
「トイレ用の水を用意していたけど、手を洗うための水は用意できなかった」
そんな状況で活躍するのがウェットティッシュ。
普段ウェットティッシュを利用しない方は、防災グッズを用意するつもりで準備しておきましょう。
○断水時のトイレの流し方
用意するものは2つ。
・バケツ
・事前に用意しておいた水(5~6リットル)
バケツの水を、短時間で便器の中に流します。
水が跳ねないように注意しつつ、一気に流し込むのがコツです。
排水管の途中に汚物が溜まってしまう場合があるので、洗浄後も3リットルほどの水を流すとよいでしょう。
毎回これを行うことで、ニオイ防止にもなります。
さて、いかがでしょうか。
今回は、マンションで生活するうえで知っておきたい「断水」についてお送りしました。
日頃から通知を確認しておいたり、備えをしたりすることで、急な断水にも慌てることなく生活ができます。
ぜひ参考にしていただければと思います。