SEARS BLOG
シアーズブログ

2020.11.20

マンションを現金化できる!リースバックについて解説

今回のテーマは、「リースバック」です。
リースバックとは、自宅を売却して、なおかつそのまま自宅に住み続けることができるというもの。
リースバック運営を行う不動産業者が提供するサービスです。
自宅を「現金化」する資金調達方法のひとつで、得た現金の用途は原則として自由。
老後の資金に不安がある人や、ローンを完済したい人などにおすすめといえます。

・一括で大きな額の現金を得られる
・売却後も住まいを失わずにすむ
というメリットがあるわけですが、
「売却した家に住み続けるってどういうこと?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
というわけで以下、リースバックの仕組みについて解説します。

リースバックの仕組み

ここでは、分譲マンションを例にして説明します。

①マンション売却

リースバック運営を行う不動産業者に申し込んで、所有しているマンションを売却します。
売却額を一括で受け取ることができます。

②売却後は「賃貸」で住む

売却後、利用者はマンションの所有者となった業者に対して月々の家賃を支払います。
こうして、「賃貸マンション」として住み続けることができるわけです。
周囲の人に家を手放したことを知られる心配がなく、引っ越しの手間もないことが大きなメリットといえます。
ただし、所有権がなくなるので大きなリフォームなどはできないという点には注意が必要です。

リースバックとリバースモーゲージの違い

リースバックとよく似た用語に「リバースモーゲージ」というものがあります。
実はこれも、
・自宅の現金化
・その後も住み続けられる
という基本部分はリースバックと同じです。
しかし具体的な仕組みは異なり、「リバースモーゲージならではの注意点」もあります。
以下、それらについて見てみましょう。

○リバースモーゲージの仕組み

自宅を担保にして、銀行などの金融機関からお金の「借入」をするものです。
毎月、年金のような感覚で融資上限額までお金を受け取ることができます(一括でもらうことも可能です)。
死亡後に所有権が金融機関に移り、家は金融機関の所有物となります。

○リバースモーゲージの注意点

・マンションは「原則不可」のことが多い
・一括融資の場合、途中で返済義務が生じる可能性がある

以上の2点が主な注意点です。
最近はマンションも対象になっているケースが増えていますが、リバースモーゲージは基本的に戸建て住宅が対象となります。
また、リバースモーゲージの融資上限額は定期的に更新される「住宅の評価額」をもとに決められており、場合によっては途中で評価が下がって融資上限額が下がってしまうことがあります。
結果的に、一括で融資額を受け取っている場合、返済義務が生じて家計を圧迫する可能性があります。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は「リースバック」の仕組みについて、またこれとよく似た「リバースモーゲージ」についてまとめてみました。
どちらかといえば、リースバックのほうがより安全に現金を調達できる方法といえそうです。
マンション購入後、お金の悩みが出てきたときに選択できる方法のひとつとして、しっかり押さえておくことをおすすめします。