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2022.12.19

マンション購入前に知っておきたい住宅ローンの金利タイプ

マンション購入にあたって役立つのが住宅ローン。購入金額を銀行などで借り入れ、そのあと月々のローン返済を行うことでマンションを手に入れることができます。
ただし、ローン返済にあたっては「元金+金利」を支払う必要がある点には注意する必要があります。
実は、住宅ローンの金利には「全期間固定タイプ」「変動タイプ」「固定金利選択タイプ」という3タイプがあり、それぞれ仕組みやメリット・デメリットが異なるのです。
今回の記事では、そんな住宅ローンの金利3タイプについて解説します。

全期間固定タイプ

住宅ローンの返済は、多くの場合30年ほどの年月をかけて行うことになります。
その返済期間中、金利が変わらないのが全期間固定タイプです。

「金利が変わらない=毎月の返済額が変わらない」ということで、月々の支出が決まっているため、家族のライフプランを立てやすくなるのがメリットとして挙げられます。
その他、市場金利が低い時期にローンを組んだ場合、あとから市場金利が高くなったとしても金利は固定されているので、低い金利のまま払い続けることができます。

ただし逆にいえば、市場金利が高い時期にローンを組んでしまうと、のちに市場金利が低くなったときも高いままであるということがデメリットとして挙げられます。
また、ほかの変動タイプ、固定金利選択タイプに比べるとやや金利が高めになる点も要注意です。

変動タイプ

変動タイプは、文字通り金利が時期によって変動するというタイプです。
具体的には半年ごとに金利を見直し、5年ごとに返済額を見直す仕組みになっています。
市場金利が上がれば利息の支払い額も上がり、市場金利が下がれば利息の支払い額が下がります。
ただし、市場金利が大幅に上昇した場合には家計に大きなダメージがあることが考えられるので、ルールとして増加する場合は「最大で元の返済額の1.25倍まで」と決められています(上限を超えた分の「未払利息」が発生した場合、通常の返済とは別に支払うことになります)。

そんな変動タイプは、
・市場金利が下がっているタイミングでは返済額が減る
・全期間固定タイプ、固定金利選択タイプに比べると金利が低め
といったメリットがあります。
その一方で、金利がいつ大きく変動するか分からないという不安がついて回ることはデメリットといえます。

固定金利選択タイプ

固定金利選択タイプとは、初めに一定期間の「固定期間」を決め、その間は固定金利で支払い、その後にあらためて固定金利のままいくか変動タイプに変えるか決められるというものです。
固定期間は2年、3年、5年、10年、15年、20年などさまざまで、期間が長ければ固定金利の額が高くなる傾向にあります。
ただし、全期間固定タイプよりは低めに設定されるのが一般的です。

そんな固定金利選択タイプは、マンションに住む最初の数年間は固定金利なのでライフプランを立てやすくなることがメリットとして挙げられます。
また、全期間固定タイプより金利が低めになっているのもメリットのひとつです。
一方で、固定期間が終了した時期によっては市場金利が大幅に高くなっている場合がある点には注意する必要があります。
変動タイプのような「最大でも1.25倍まで」というルールがないので、より家計へのダメージが大きくなる可能性があります。

まとめ

今回の記事でまとめたように、住宅ローンの金利は3タイプに分かれます。
金利に左右されずに一定の金利で支払いができる「全期間固定タイプ」をはじめ、その他の「変動タイプ」「固定金利選択タイプ」にもそれぞれメリット・デメリットがあります。
住宅ローンを組む際は金利タイプにも注目して、現在や将来の生活・家計に合うものを見極めることを心がけましょう。
なお、当社では不動産とあわせて住宅ローンのご相談も承っております。ぜひお気軽にご相談ください。