今回のテーマは、マンションにおける「停電」です。
地震や火事、落雷といった災害をはじめ、さまざまな原因で起こることがある停電。2019年には、関東地方を襲った大型台風の影響で長期間にわたってタワーマンションの停電・断水が続いたニュースがあったことも記憶に新しいでしょう。
そこで今回の記事では、
・停電になったら起きること
・停電になったときにすべきこと
・普段からできる停電対策
といった点についてまとめてみたいと思います!
停電になったら何が起きる?
マンションが停電になったとき、「共用部分」「専有部分」それぞれで起きることについて見てみましょう。
○共用部分
・エレベーターが停止する
・オートロックが停止する
といったことが起こります。
特に、オートロックについては注意が必要です。
「停電の際は常に解錠されるので手で開閉できる」「停電の際は施錠されるので鍵や手回し式のハンドルで開閉する必要がある」という2パターンがあります。
あらかじめどちらのパターンであるのか確認しておきましょう。
○専有部分
・家電製品が使えない
・水道やトイレが使えない
といったことが起こります。
家電製品に関していえば、冷蔵庫や電子レンジ、テレビなどが一切使用できなくなるほか、スマートフォンやパソコンは充電がゼロになったらこれまた使えなくなってしまいます。
情報収集のためには、電池式のラジオなどが欠かせません。
また水道やトイレは、停電によってマンションの給水設備が停止してしまうと使用できなくなります。
そのため、飲料水や入浴用の水は外から調達してくる必要がありますし、排便は簡易トイレなどを使って行い、その際に出たゴミは家庭で適切に保管する必要があります。
停電になったらまずコレをしよう!
停電が起きた場合、最初にすべきことは「電源プラグをコンセントから抜くこと」です。
停電が解消されて再び電化製品に電気が通った際、場合によっては火災が起こることがあります。
特に、熱を発するアイロンや電気ストーブなどは必ず電源プラグを抜きましょう。
そのうえで、自分の部屋だけが停電しているのか、マンション全体が停電しているのかをチェックしましょう。
玄関やトイレ、洗面所などに設置してある分電盤をチェックし、ブレーカーがONとOFFどちらになっているかを確認するのが手っ取り早いでしょう。
OFFになっている場合は、電気を使い過ぎるなどして自分の部屋だけが停電しています。
その場合、ブレーカーをONにすれば状況は改善されます。
停電に備えて準備しておきたいものとは?
停電が起きることを想定し、普段から以下に挙げるものを用意しておきましょう。
(1)簡易トイレ
(2)電池式のラジオ&電池
(3)スマートフォン用のモバイルバッテリー
(4)懐中電灯
(5)給水用のポリタンク
(6)非常用の飲用水
(7)カセットコンロ
中でも特に(1)~(3)は、トイレが使えなくなったり情報収集が難しくなったりといった停電の大問題を解決してくれる重要なアイテムなので、ぜひ用意しておくことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、マンションが停電になったときに起きることや、万が一に備えて事前に準備しておきたいものについてまとめました。
停電は、いつ起きるか予測がつかないものです。
そしていざ停電が起きると、普段は何気なく使用している設備や機能が役に立たなくなってしまったり、生活が不便になってしまったりすることが考えられます。
というわけで、
・普段から停電に対する備え(オートロックの開閉方法など)を確認しておく
・停電が起きたらまずは電源プラグをコンセントから抜く
・電池式のラジオや懐中電灯、モバイルバッテリーなどを用意しておく
といったことを心がけ、落ち着いて対処していきましょう。