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シアーズブログ

2023.03.17

マンションの間取り4種類のメリット・デメリットまとめ

今回のテーマは、「マンションの間取り4種類のメリット・デメリット」です。
マンションの間取りは、「田の字」「センターイン」「ワイドスパン」「角住戸」という4種類に分かれます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットについてまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。

田の字

玄関を開けるとすぐ長い廊下があって、左右に部屋が設置されており、奥に進むとトイレやお風呂があり、さらに奥へ進むとリビングがある……という一般的に多くの方が想像するであろうマンションの間取りは、「田の字タイプ」に該当します。
まさしく漢字の「田」のように、全体が十字に区切られているわけです。
そんな田の字タイプのメリット・デメリットとしてはどんなことが挙げられるでしょうか。

田の字の間取り

メリット・デメリット

田の字タイプは最も一般的な間取りであり、物件数が多くマンション選びの選択肢が広がるというメリットがあります。また、各部屋が廊下でしっかり区切られているため、家族一人ひとりのプライバシーが守られやすいこともメリットとして挙げられます。

その一方で、玄関から入ってすぐ左右にそれぞれ部屋が設置されているというパターンが一般的であるという点には注意が必要です。
それらの部屋は共用部分の外廊下に面しており、小さな窓が設置されている場合も多いので、廊下を通る人の足音や話し声が気になったりすることがあります。
また、田の字タイプは全体を縦に貫く廊下の面積が広くなるため、各部屋や水回りの設備などが狭くなってしまう傾向にあります。

センターイン

センターインとは、玄関が部屋の中央部分に位置しているタイプを指します。
玄関を中心に、一方にリビング・ダイニングが設置され、もう一方に家族それぞれの個室として使える居室が設置されているというのが一般的です。
高級マンションに多く採用されているということも特徴のひとつとして挙げられます。

センターインの間取り

メリット・デメリット

リビング・ダイニングというパブリック(Public)空間と、各個室のプライベート(Private)空間を左右に分離する「PP分離」がしやすいというのが、センターインの大きなメリットとして挙げられます。
家族一人ひとりのプライバシーを確保しやすいわけです。

ただし、すでにチラッと紹介したようにセンターインは高級マンションに多い間取りであり、物件数が限られるという点はデメリットといえるでしょう。

ワイドスパン

そもそも“ワイドスパン(Wide Span)”とは「幅・間口が広い」という意味ですが、マンションの間取りの場合は「バルコニーの幅が広い」ということを意味します。
マンションの間取りとして最も一般的な「田の字」は、バルコニー側の幅が6m前後となっている一方、ワイドスパンの場合は7m以上に設定されています。

ワイドスパンの間取り

メリット・デメリット

バルコニー側の間口が広いため、採光性に優れているのが大きなメリットです。
また、窓の面積が広いため風通しがよく、開放的な空間で生活をすることができます。
広々としたバルコニーで、ガーデニングを楽しんだり、ウッドデッキを設置したりと、さまざまな楽しみ方ができるのもメリットといえるでしょう。

ただし、窓の面積が大きいため、田の字タイプなどに比べると断熱性が低いという点は要注意です。
また、田の字タイプに比べるとバルコニーの幅が広い分、マンション1棟あたりの住戸数が少なくなることもあって物件の価格が割高になる傾向にあります。

角住戸

角住戸は、建物の角に位置する部屋のことを指します。
大きな特徴としては、窓やバルコニーの数が多い点が挙げられます。下階の屋根を活用したルーフバルコニーが設置してあるというところもあります。

角住戸間取り

メリット・デメリット

角住戸は、ワイドスパンと同じく採光性が高く風通しも良い一方で、断熱性が低くなりがちであるという点に注意が必要です。
また、角に位置する部屋はそもそも数が少ないため価格が高くなる傾向にある点も要注意といえるでしょう。

まとめ

今回は、マンションの4種類の間取り、「田の字」「センターイン」「ワイドスパン」「角住戸」についてそれぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめてみました。
多くの物件で採用されている田の字タイプ、PP分離がしやすいセンターイン、広々としたバルコニーを活用できるワイドスパンや、窓が多く開放的な角住戸……といったメリットがあるわけですが、それぞれに注意すべきデメリットもあります。
それぞれのライフスタイルに合わせて検討することを心がけましょう。