マンションを探す際には、どうしても専有部分に注意が向きがちですが、共用部分についてもしっかりチェックしておくことが欠かせません。たとえば、マンションの各戸をつないでいる廊下もそのひとつです。
共用部分の廊下には「外廊下」「内廊下」という2タイプがあり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
今回の記事で具体的にどんなことがあるのかまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。
「外廊下」とは?
外廊下とは、多くのマンションで採用されているタイプの廊下です。
建物の外側に設置されており、開放されていることから「開放廊下」と呼ばれることもあります。
メリット・デメリット
外廊下のメリットは、外側に設置されているため日光が射し込みやすく、昼間は明るいことが挙げられます。
廊下側に窓がついていれば、そこから採光することが可能です。
また、たとえば火災が発生した際などは煙が外に逃げるので一酸化炭素中毒などを起こしにくく、避難しやすいという点もメリットとして挙げられます。
一方で、部屋の出入りを外から見られてしまうという点は要注意です。
建物の内側に設置してある内廊下に比べて、ストーカーや空き巣の被害に遭う可能性が高まるというのはデメリットといえるでしょう。
また天候の影響を受けやすく、悪天候のときは雨や風が吹き込んできたりしやすいのもデメリットといえます。
「内廊下」とは?
内廊下は、すでにちょっと紹介した通り建物の内側に設置してある廊下のことを指します。
廊下の左右に部屋が並んでいる、ホテルのような廊下をイメージすると分かりやすいでしょう。
そんな内廊下は、高級マンションで見られることが多いという特徴があります。
メリット・デメリット
内廊下は、外に面していないため防犯性が高いというメリットがあります。
また、ホテルのような高級感があるのもメリットといえるでしょう。
ただし、災害時に停電が起きた際などは真っ暗になってしまったり、火災のときに煙がこもりやすくなってしまう点はデメリットといえるでしょう。
まとめ
外廊下と内廊下は、それぞれに異なった特徴やメリット・デメリットを持っています。
採光性が高く、災害時には避難しやすい一方で防犯性という点で不安が残る外廊下、防犯性が高い一方で使用上の制約がある内廊下……といった感じになっているわけですが、のちのち物件を選んでしまってから後悔するのを防ぐためにも、あらかじめそれぞれのポイントをしっかり押さえておきましょう。