分譲マンションでは、各部屋の所有者が集まる「総会」が定期的に行われます。
「総会って何をするの？」
「どんなことを話すの？」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、この「総会」をテーマにお送りします。ぜひ参考にしてみてください。
総会とは？
○通常総会と臨時総会
「通常総会」は、年に1回必ず行われます。
・役員の選任&決定
・規約の改定
・マンションの共有部分に関わること（修繕や管理会社の変更など）
・決算報告
・活動報告
などが一般的な内容です。
平等性を保つため、役員は1年ごとにローテーションされます。
「難しそう」と思われる方が多いと思いますが、専門知識は不要です。
一方、「臨時総会」は必要に応じて開催されるもので、話し合われる内容はさまざまです。急な議題が出てきたときなどに開催されます。
○総会の参加者は？
総会に参加するのは、マンションの組合員です。
組合員とは、各部屋を所有する人のこと。分譲マンションを購入すると必ず「管理組合」に入ることになり、「組合員」になる必要があるわけです。
ちなみに、所有者と居住者が異なる場合、組合員となるのは居住者ではなく「所有者」です。
○総会は「意思決定」の場
総会では、ペットの飼育や喫煙の制限、宅配ボックスや防犯カメラの設置、不審者の情報共有やトラブルの報告などなど、さまざまなことを話し合います。
ほかにも共有部分の修繕や、積立費の値上げに関することも、この場で話し合われます。
総会は、マンションの部屋を所有する方が自身の意思を示し、発言できる唯一の場。大切な機会であるといえます。
総会の流れ
①招集通知・委任状が届く
総会を開くためには招集通知が必要で、これは開催の2週間前までに告知されることになっています。
・場所
・日時
・総会開催の目的
・欠席する場合の委任状
などを明記したものが全世帯に配布されます。
②マンションの掲示板に掲示される
収集通知は全世帯に配布されますが、共有部分である掲示板にも掲示が必要とされています。
③総会当日
・椅子や配布物の用意
・開会の挨拶
・議案内容に沿って話し合い
・質疑応答
・採決
・片付け
以上のような流れで総会が行われます。
約1時間で終了することが多いといわれていますが、議案の数や内容によって前後します。
欠席はできる？
基本的に組合員全員の参加が義務づけられていますが、外せない用事がある場合は欠席が可能です。
その場合は、必ず委任状を提出して「参加の意思」を表しましょう。
特に通常総会は役員・役職を決定する場であるため、積極的に参加することをおすすめします。
「自分がいない間に役員に任命されていた」
などということのないよう、自分の「家」「財産」について関心を持ってのぞむ気持ちが大切です。
