SEARS BLOG
シアーズブログ

2020.02.07

マンション探しに役立つ「耐震性」について詳しく知っておこう!

新築マンションにしても中古マンションにしても、マンションを購入するうえで「耐震性」は重要なファクターのひとつです。
特に日本は“地震大国”と呼ばれるほど地震発生件数が多いことから、耐震性に重きを置いている方はたくさんいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、「マンションの耐震性」にフォーカスを当ててまとめてみました。

「耐震基準」について

マンションに限らず、すべての建物には「耐震基準」が設けられています。
これは、地震による崩壊を防ぐために設定された、建築物の強度の基準を指します。

耐震基準は法律によって定められていますが、大きな震災が起こるたびに改正されています。
直近で大きく改正されたのは1981年6月のこと。
1978年に発生した宮城県沖地震を受けて、それまでの「旧耐震基準」から「新耐震基準」に改正されました。
「新耐震基準」では「中地震ではほとんど損傷することなく、大地震であっても倒壊しないこと」が前提とされています。
1981年6月以降に設計された建築物については「新耐震基準」が適用されており、現に2011年に発生した東北地方太平洋沖地震において、「新耐震基準」に基づいて設計された建築物については最小限の被害にとどまっています。

地震対策のための「構造」は全部で3種類

地震による大きな揺れでも建物が倒壊しないように、建築物は特殊な構造で設計されています。
しかし、その建築物や土地の特徴にあわせて、適切な構造で建築する必要があります。

①耐震構造

一般によく耳にするのが、この「耐震構造」ではないでしょうか。
耐久性に特化した構造をいい、仮に大地震が起きたとしても倒壊することなく、被害を最小限におさえます。
ただし、他の構造に比べて揺れを緩和することに長けていないため、大きな揺れを感じやすいという点に留意が必要です。


②制震構造

錘(おもり)や“ダンパー”などの制震部材を建物内に組み込むことで、地震の揺れを吸収し、和らげる構造をいいます。
高層ビルをはじめ、上層階ほど揺れが大きくなる高い建築物に多く見られます。


③免震構造

「免震装置」を置き、その上に建物を建築する構造をいいます。
形式上は建物が地盤から浮いていることになり、地震が発生しても免震装置が揺れを吸収してくれるため、3種類の構造の中で最も揺れを感じにくい構造といえます。

地震に強いマンションを見つけるポイント

さて、以上「マンションの耐震性」についてまとめてみました。
そのうえで、より地震に強いマンションを見つけるためのポイントを挙げてみたいと思います。

いちばん大事なのは、「新耐震基準」のマンションを選ぶことです。
1981年6月以降に建てられているマンションは、ほぼすべて新耐震基準にのっとっているといえます。
一方、それ以前に建てられたマンションでも、新耐震基準から外れているとは限りません。
耐震基準の変更は1981年6月以前に早い段階で発表されていたこともあり、業者が自主的に旧耐震基準よりも高い基準で設計・建築した物件があります。
また、改正以前に建てられたマンションが改修工事を行い、新耐震基準に合った物件としてリノベーションされていることもあります。
そのような物件を選ぶことで、より地震に強いマンションでの暮らしをスタートさせることができるでしょう。

ただし、このあたりの情報について個人で調べるのは限界があります。
お気軽に販売スタッフまでご相談ください。