今回は、マンションの設備のひとつ「食器洗い乾燥機」をテーマにお送りします。
食後に必要な“食器洗い”という家事を短縮でき、しかもスピーディに乾燥まで完了する便利な設備であり、マンションを購入するにあたって興味を持っている方も多いでしょう。
マンションライフに取り入れる場合、
・「食洗器付きの物件」を選ぶ
・後付けで導入する
といった方法が考えられるわけですが、ここでは食器洗い乾燥機という設備について詳しく知りたい方のために、食器洗い乾燥機の種類やメリット・デメリットについて解説します。
食器洗い乾燥機の種類
実は、食器洗い乾燥機には「ビルトイン型」「据え置き(卓上)型」という2種類があります。
それぞれどんなものなのか、特徴を見てみましょう。
ビルトイン型
“ビルトイン(Built-in)”とは「内蔵」「造り込み」といった意味であり、要するに食器洗い乾燥機をキッチンに組み込んだタイプです。シンクの下に設置されるのが一般的で、「食洗器付きマンション」の場合、たいていはこちらのタイプを使用することになります。
入居後に導入することもできますが、その場合はシンク下に組み込むための工事が必要で、そもそもスペースが狭いキッチンでは導入できない場合もあるので注意しましょう。
また、ビルトイン型を工事で組み込むには、10万円程度の費用が必要であるとされています。
据え置き(卓上)型
シンク周りに置くタイプで、マンションに後から導入する場合はこちらを選ぶケースが多いです。
「卓上に据え置く」というと「買ってきて置けばOK」のように思われるかもしれませんが、この場合も工事は必須です。ただし、ビルトイン型に比べると半分程度の出費で済みます。
しかし、こちらもキッチンにスペースがなければ導入が難しい点には注意が必要です。
食器洗い乾燥機のメリット・デメリット
「食洗器付きのマンションにするか迷ってるんだけど、どんなメリットがある?」
「食洗器って便利そうだけど、逆にデメリットはある?」
そんな方の参考にしていただくために、ここでメリットとデメリットを簡単に紹介します。
メリット
・食器洗いの時間が大幅に短縮される
・手洗いよりも綺麗に仕上がる
というのが、食器洗い乾燥機のメリットです。
目立つ食べ残しや汚れをサッと流して投入すれば、あとは放っておいても綺麗に洗って乾かしてくれるため、家事の時短に役立ちます。
また、一般的な食器洗い乾燥機は、内部で沸かした60~80度のお湯で食器を洗います。
手洗いの場合はせいぜい40度ほどかと思いますが、食器洗い乾燥機はそれよりも高温で洗浄するため殺菌・消毒効果も高く、綺麗に仕上げることができます。
デメリット
食器洗い乾燥機のデメリットとしては、特に後から導入する際にかかる工事費用や、導入後に感じる「キッチンの狭さ」などが挙げられます。
すでに紹介したように、ビルトイン型なら10万円程度、据え置き(卓上)型なら5万円ほどの費用が必要になりますし、物件によってはスペースが圧迫されることもあるでしょう。
まとめ
食器洗い乾燥機は、マンションにおける便利なキッチン設備として人気が高まっています。
ただし、物件によっては後付けが難しいこともありますし、「置いてみたらキッチンが狭くなった……」と悩まされることも考えられます。
そのため、食器洗い乾燥機のあるマンションライフに興味がある方は、そもそも最初から食洗器付きの物件で絞り込むのが良いといえそうです。
また、もし希望するエリアに食洗器付きの物件がない場合などは、内見のときにキッチンのスペースを確認し、設置できるかどうかチェックしてみましょう。