今回のテーマは「ホームステージング」です。
近年の不動産業界でよく聞かれるようになった言葉ですが、「聞いたことがない」という方、「どういったものなのか詳しく知らない」という方もたくさんいらっしゃるかと思います。
そこで、
・「ホームステージング」とは何か
・どんなメリットやデメリットがあるのか
といった点について解説します。
ホームステージングとは？
ホームステージングとは、物件を売却する際、より魅力的に見えるように演出することをいいます。
具体的には、オシャレな照明やインテリアを設置して装飾することで、まるでモデルハウスのような見た目に仕上げることを指します。
「ホームステージング業者に依頼して行う」「自分で行う」など、方法もさまざまです。
ホームステージングの効果
ホームステージングは、日本ではあまり浸透していませんが、欧米ではすでに当たり前のことになっています。
たとえばアメリカでは、ホームステージングをした物件としていない物件では売却値に6％以上の差がつくというデータが揃っていることから、「より高く売れる」という効果があることがわかっています。
また、ホームステージングをしていない物件に比べて「購入後の生活がイメージしやすい」「問い合わせ数が増える」という効果が得られることもわかっており、日本でもホームステージングが注目されるようになりました。
ホームステージングのメリットとデメリット
さまざまな効果があるホームステージングですが、物件によってはデメリットのほうが強く出てしまうこともあるため、メリット・デメリットを整理しておく必要があります。
ここではその両方をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
最大のメリットは、より高く売れる可能性が高まる点にあります。
前述のとおり、ホームステージングが一般化している欧米では、実施した物件はそうでない物件より高く売れることがわかっています。
もうひとつのメリットは、「購入に至るまでの日数が短縮できる」という点です。
ホームステージングをした物件は、問い合わせ数や内見数が増えるという効果があるため、マンションの早期売却が期待できます。
物件の売却は、時間との戦いです。
なかなか売れない場合は価格を下げなければならないため、早期売却は「物件の価値を下げにくくする」というメリットにもつながります。
デメリット
最大のデメリットは「費用がかかる」という点です。
ホームステージングを業者に依頼した場合、高くて30万円という費用がかかります。
また、思った通りの効果が見込めないこともあります。
これは「自分で実施した結果、中途半端な仕上がりになってしまった」などの理由もあるようですが、そもそも「所有する物件の価値が低い」ということが理由である場合もあります。
まとめ
物件をより魅力的な空間に仕上げることで、早期に高い価格での売却を実現できるホームステージング。ただし、物件の価値がそもそも低い場合は思ったほど効果が見込めない可能性もあるため、ホームステージングを実施することで効果が得られるかどうか不安な場合は、一度アドバイザーによるアドバイスを受けてみることをおすすめします。
マンション売却を視野に入れているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
