街を散歩中に工事現場の前などを通りかかったとき、『○○(町名)に新マンション登場!資料請求受付開始』のような広告板が立っているのを目にしたことがある方は多いでしょう。
・広告には価格や時期などの詳細情報は載っていない
・でもマンションが建つことはわかる&資料請求もできる
そんな広告のことを「予告広告」と呼ぶのですが、なぜこのような予告広告が行われているのでしょうか。
今回は、「マンションの買い主」「売り手となる不動産業者」のそれぞれにとって予告広告はどんなメリット・デメリットがあるのか、まとめてみました。
本広告と予告広告の違い
マンション広告には、「本広告」「予告広告」の2種類があります。
それぞれの特徴をまとめると、次の通りです。
本広告 | 予告広告 |
---|---|
・マンション販売開始後に出る ・マンションの販売価格は決定済み ・部屋の間取りや設備など詳細な情報を掲載 | ・マンション販売開始前に出る ・マンションの販売価格も販売時期も未定 ・「駅から徒歩○分」など最低限の情報を掲載 |
不動産業界は競争が激しく、特に今のように高齢化や景気の低迷が続く中にあって、各社がひとりでも多くの買い主に興味を持ってもらうために、早め早めに広告を打ち出しています。
そんな中で生まれたのが、詳細情報を掲載した「本広告」を出す前に、販売価格も販売時期も未確定の時期にいち早く打ち出す「予告広告」です。
予告広告のメリット・デメリット
ここでは、
・マンションの買い主
・マンションの売り手となる不動産業者
それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
買い主
「駅チカ物件を押さえたい」など、確固とした希望があるのであれば、条件に合致したマンションを本予告が出る前に知ることができ、資料請求するなどスピーディな行動をとれる点がメリットです。
一方、予告広告の段階では最低限の情報しかわからない点には注意が必要です。
本予告が出たときに見直してみると間取りが希望とかけ離れていたりして、イチから検討し直さなければならなくなることもあり得ます。
不動産業者
いち早くマンション購入希望者に情報を提供できる分、本予告を出したあとの成約率が高まる可能性がある点がメリットです。
ただし、買い主がじっくり時間をかけて他と比較検討を進めた結果、選ばれなくなる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。
まとめ
マンションの予告広告は、マンションを買いたい人にとって重要な情報源となります。
本予告が出る前から立地や完成イメージ図などをチェックできるので、その分だけ時間をかけて物件を検討することができます。
マンションは“一生に一度”といわれるほど大きな買い物なので、予告広告を見逃さないようにしましょう!