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シアーズブログ

2025.04.30

マンションの「管理人」がいるメリット・デメリットは?管理形態の種類も解説!

マンションを購入もしくは借りるためにいくつか内見していると、「おや?この物件は管理人さんがいないな」と気づくこともあるでしょう。
そう、分譲マンションにしろ、賃貸マンションにしろ、「管理人がいる物件」と「管理人がいない(無人管理)物件」があるのです。
「いてくれたほうが安心できそうだけど……」という方が多いのではないかと思いますが、管理人がいる具体的なメリットとは?また、逆にどんな注意点が考えられるでしょうか?

マンションの管理人とは?

管理人は、マンションの管理会社に所属して現場の管理業務を行います。

マンション管理人

・マンション敷地内の清掃
・設備の定期点検の立ち合い
・住人からのクレーム対応

さまざまな業務を通じ、住人の快適な生活を支えるのが管理人の仕事です。

マンションに管理人がいる場合の管理形態

実は、マンションごとに「管理人の置き方」はさまざまで、次の4つの管理形態に分かれます。

①常駐管理
管理人がマンションに常駐(24時間在駐)するタイプです。
マンション内に管理人の住居もあり、いわゆる「住み込み」で業務にあたります。
業務は9:00~18:00など限られた時間となりますが、時間外でも急なトラブルが起きたときなどはすみやかに対応してもらえるのが強みです。

②日勤管理
一般的な会社員のように、管理人が9:00~18:00などの勤務時間に合わせて出勤するタイプです。

・住み込みではないので常駐管理よりコストが低い
・定休日(土日祝など)を除いて日中はいてくれるので安心感がある

というわけで、こちらの形態を採用するマンションが多い傾向にあります。

③巡回管理
ひとりの管理人が複数のマンションを担当し、曜日や時間を決めて巡回するタイプです。

・管理人がいない曜日がある
・「午前のみ」「午後のみ」の場合もある

というわけで、「①常駐管理」「②日勤管理」よりもコストを抑えられるという特徴があります。

④無人管理
これは、いわゆる「管理人がいない」というマンションです。
だからといって管理をしていないわけではなく、何かあったときには管理会社に電話などで連絡をすると対処してもらうことができます。

管理人がいるマンションのメリット

常駐・日勤・巡回などで管理人がいる場合、どんなメリットがあるでしょうか。

マンション管理人

セキュリティ面

管理人は、基本的に人の出入りが目につきやすい1階エントランス付近やエレベーターホールわきの管理人室にいます。
そのため、不審者が侵入しにくく、セキュリティ面で安心感が高いというメリットがあります。
特に、空き巣などは「管理人がいると失敗する可能性が高い」と判断するため、管理人がいるだけでも一定の抑止力になるでしょう。

共有部分の管理

清掃や設備点検の立ち合いなど、共用部分の管理をしてくれるのは大きなメリットです。
住人には気づきにくい部分にも目を配り、管理してもらうことができます。

・廊下の電球が切れている
・清掃会社の掃除がずさん
といったことも、報告すればすぐに対応してくれます。

クレーム対応

「上の階がドンドンうるさい」
「ベランダ越しにタバコの煙が入ってくる」
といった場合、住人同士で直接やり合うと角が立ち、トラブルに発展することも……。
そんなとき、ワンクッション挟めるのが管理人のいるメリットです。

管理人がいるマンションの注意点

管理人は居住者の快適な生活を支える重要な存在であり、管理人がいるマンションは利便性が高いですが、逆に注意点もいくつかあります。

管理費や賃料が高くなる

管理人を置くコストの高さ順に並べると、【常駐 > 日勤 > 巡回 > 無人】となります。
つまり、管理体制が厚ければ厚いほど高コストで、管理費や賃料など住人の負担が大きくなるわけです。

最低限のコミュニケーションは必要

「家の出入りをするとき、できるだけ誰とも顔を合わせたくない」
そんな方にとって、1階エントランス周辺で管理人と顔を合わせる確率が高いのは、ちょっとわずらわしいと感じるかもしれません。
やはり人のマナーとして、顔を合わせれば挨拶など最低限のコミュニケーションは必要なので、コミュニケーションが苦手な人にとっては心理的な負担になる可能性があります。

まとめ

管理人のいるマンションは、在駐時間が長ければ長いほど、セキュリティ的な安心や充実した管理体制が期待できるなど、多くのメリットがあります。
とはいえコストの問題もあるため、「利便性」「コスト」のバランスを考えたうえで、いるマンションを選ぶか、いないマンションを選ぶか検討してみましょう。