新築マンションを購入するにあたり、広告や資料に記載された設備の一覧を見て「これってどんな設備?」と疑問に思うこともあるでしょう。
たとえば今回取り上げる「ウルトラファインバブル給湯器」は、日本を代表するガス給湯器メーカーのリンナイが手がける製品で、導入するマンションも増えていますが、「ウルトラファインバブルって何?」「普通の給湯器と何が違うの?」「メリットは?」など気になることも多いはず……。
そこで、そのような疑問にお答えする内容でまとめました。

ウルトラファインバブルとは?
ウルトラファインバブル給湯器は、「お湯を供給する」という機能自体は一般的な給湯器と同じです。
そのうえで、給湯器内に「ウルトラファインバブル発生装置」を仕込み、“特別な泡(ウルトラファインバブル)”を含んだお湯を出すのがポイントです。
ウルトラファインバブルの最大の特徴は、直径1μm(0.001mm)未満というサイズにあります。
その大きさは、煙の粒子やウイルスと同じくらい……ということは、要するに目に見えないくらいのかなり微細な泡ということになります。
そんな超極小サイズの泡を含むお湯が、次に解説するようなさまざまなメリットをもたらします。
ウルトラファインバブル給湯器のメリット
ここでは、ウルトラファインバブル給湯器ならではのメリットを紹介します。

衛生面
ウルトラファインバブル給湯器から出るお湯には、
・高い洗浄力を持つ
・汚れがつきにくくなる
といった衛生面でのメリットがあります。
直径1μm未満の極小の泡が細かい汚れの粒子に吸着するため、食器洗いなどに活用すれば綺麗に洗い落とすことができます。
また、水回り設備で生じがちな水垢の原因菌をしっかりとらえて洗い流すため、掃除の負担を軽減しつつ、衛生的な環境を維持するのにも役立ちます。
美容面
ウルトラファインバブル給湯器のお湯を入浴や洗顔に使うことで、高い美容効果も得られます。
具体的には、肌の潤いを自然にキープすることが可能です。
ウルトラファインバブルは毛穴の直径(100~300μm)よりも小さいため、毛穴の奥まで入り込んで余分な皮脂や汚れをしっかり落とし、さらに角質層にまで浸透して皮膚の水分を保持します。
ウルトラファインバブル給湯器のデメリット
衛生面、美容面での大きなメリットがあるウルトラファインバブル給湯器ですが、逆に次のようなデメリットも考えられます。
費用面
通常の給湯器よりも高価であるため、あらかじめ設置しているマンションの数は限られます。
また、導入している物件の多くはハイレベルな設備にこだわった高級マンションであり、価格が高くなる点はデメリットといえるでしょう。
水温・水圧
微細な泡をたっぷり含むお湯が出るため、人によっては、シャワーを浴びる際に「水温が低い」「水圧が低い」と感じることがあるようです。
これについては、
・シャワーヘッドを体に近づける
・給湯温度を上げて使用する
といった対策を取ることで解決できる場合があります。
まとめ
ウルトラファインバブル給湯器は、直径1μm未満のウルトラファインバブルによる衛生面・美容面でのメリットにより、たいへん注目されている設備のひとつです。
「掃除の手間を省きたい」「美容に良い暮らしがしたい」という方は、ウルトラファインバブル給湯器を導入した物件を検討してみてはいかがでしょうか。