今回は、「欠陥マンション」をテーマにお届けします。
マンションを探している方のほとんどが、「立地」「間取り」「設備」などを重視していると思います。
しかし、いちばん重要なのは「安全」です。
マンションを探す際には、「欠陥の有無」をしっかりチェックすることが欠かせません。
というわけで、ここでは欠陥マンションとは何か、どんなポイントをチェックすればいいのか、まとめました。
欠陥マンションとは
「欠陥マンション」とは、工事の欠陥などにより、安全を担保できないマンションのことを指します。
欠陥マンションの特徴としては、
・基礎工事に欠陥がある
・耐久性、耐震性に問題がある
・設計図や契約書にある設備が実際にはない
・雨漏りや断熱性に問題がある
などが挙げられます。
ほかにも防火性、遮音性に問題があったり、シロアリ被害が多発したりするなど、さまざまな事例があります。
欠陥マンションの見抜き方
欠陥マンションに住まないようにするためには、事前のチェックが欠かせません。
以下、そのポイントをまとめてみました。
①建物全体・共有スペース
・コンクリートのひび割れ
・塗装のひび、剥がれ
・鉄の錆び
・雨漏りの痕跡
・外壁タイルの剥がれ
素人の目で見ても気になるレベルであれば、欠陥マンションの可能性があります。
安全性に問題がない(単なる経年劣化)場合もあるため、あらかじめ管理会社や住宅情報サービス会社に確認するようにしましょう。
②住戸(部屋)内・専用部分
・柱や床の傾きや軋みがある(または沈んだり膨らんだりしている)
・内装の亀裂
・雨漏りの痕跡
・水まわりの臭いが気になる
・振動がする
特に、床の傾きや軋みには注意が必要です。
場合によっては、長く住んでいるうちに精神にダメージを及ぼす可能性があるため、しっかり部屋の中を見てまわり、違和感がないか確認するようにしましょう。
③管理状態
・共有スペースのごみが散らかっている
・修繕計画や積立金
同じ築年数のマンションに比べて、明らかに修繕すべき箇所が多い(修繕積立金が高い)ということは、直さなければならない箇所=欠陥が多いということを意味します。
ごみの散らかりについては住人のマナーやモラルの問題であるため、建物自体の「欠陥」ではありません。
しかし、修繕積立金が高くなった結果、管理人を雇えなくなりマンションの管理が行き届かなくなったというケースもあるため、あらかじめ確認するようにしましょう。
万が一欠陥マンションに住んでしまったときの対処法
欠陥マンションだと発覚したときや、設備不良に気づいたときには、個人で行動せず管理組合に問題として取り上げてもらうようにしましょう。
また、明らかに悪質なものの場合には、マンションの管理組合だけでなく、専門家や弁護士に相談することも視野に入れてみてください。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「欠陥マンション」についてお伝えしました。
マンション探しは、ネット上の情報収集だけでなく自分の目で見ること、現地に行くことも大切です。
安全で安心なマンションライフを送れるように、しっかり事前チェックをしておくようにしましょう。