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シアーズブログ

2021.08.16

上層階でも要注意!マンションの水害リスクについて

今回は、マンションの「水害」について取り上げます。
テーマは、「マンション上層階の水害リスク」です。
最近、日本各地で毎年のように水害が発生する中で、「マンション上層階なら水が入ってくることもないし、安全だろう」と思われている方がいるかもしれません。
確かに、上層階は下層階に比べると水害のリスクが低いと考えられます……が、ゼロではありません。
具体的にはどんなことが考えられるか、見てみましょう。

マンションの水害

上層階で考えられる水害リスクとは?

○ベランダから浸水する

マンションの上層階であっても、まれに床上浸水が起こることがあります。
浸水の原因は、ベランダにある排水溝の「詰まり」です。
排水溝が詰まっていると、激しい大雨の際に排水機能がうまく働かずに水があふれ、やがて部屋の中に水が侵入して来てしまう場合があります。

○断水のリスクがある

マンションが水害に遭う場合、上層階は下層階に比べるとリスクは低いと考えられます。
2階以上であれば、ベランダからの浸水がない限り、部屋の床が水びたしになって家具や家電に被害が及ぶなどということはないでしょう。
ただし、配電設備が水につかって故障した場合に起こる「停電」によって、上層階でもさまざまな被害が発生する可能性があります。

断水もそのひとつです。
マンションでは、水は電気式のポンプで上に運ぶ構造になっているケースが多く、停電になるとポンプが動かなくなり、断水状態となってしまいます。
断水になると、飲料水の確保や入浴、トイレなどに支障をきたすことが考えられます。

○エレベーターが使えなくなる

上層階ならではのリスクとして、水害による停電でエレベーターが使えなくなることが挙げられます。
階段しか使えなくなるので、特に高層階に住んでいる場合、外出しづらくなってしまうことが考えられます。

水害対策が充実したマンションも選択肢に

これから分譲マンションを購入される方は、「水害対策が充実したマンション」があるということを認識しておくといいかもしれません。
近年では水害対策に力を入れているマンションが増えつつあり、
・防災倉庫が設置されている
・非常用電源が確保されている
・止水板(水を食い止める盾になる設備)が用意されている
といった対策を講じて安全な暮らしを提供しています。
マンションが行っている対策については、パンフレットなどでチェックすることが可能なので、しっかり確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしょうか。
マンションの上層階であっても、水害と無縁ではありません。
排水溝の詰まりが原因でベランダから浸水したり、停電によって断水したりエレベーターが使えなくなったりするリスクがあります。
上層階であれ、低層階であれ、自分の住みたい物件にはどのような水害のリスクがあるか、を意識しながら物件を探せばより安全な暮らしを手に入れられることでしょう。