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シアーズブログ

2021.09.21

マンション購入前に知っておきたい「専有部分」「共用部分」の基礎知識

今回のテーマは、分譲マンションの「専有部分」と「共用部分」です。
【専有部分】居住者が自由に使える部分
【共用部分】専有部分以外の部分
という違いがあるわけですが、具体的にはどこからどこまでが専有部分や共用部分となっているのでしょうか。

ここでは、区分所有法という法律をもとにそれぞれ解説してみたいと思います。

区分所有法とは?

区分所有法は、正式には「建物の区分所有等に関する法律」というものです。
これは分譲マンションを購入する人のための法律で、「マンションを購入したとき、どこまで自由に使えるのか」を定めています。

区分所有法にて「専有部分」とされている範囲であれば、自由にリフォームしたりすることが可能です。
ただし、区分所有法で「共用部分」とされている場所に関しては、勝手にリフォームなどすると
トラブルに発展してしまう可能性があるので注意する必要があります。

では、具体的にはどのように定められているのでしょうか。
以下にそれぞれ見てみましょう。

専有部分とは?

区分所有法では、「区分所有権の目的たる建物の部分」というのが専有部分の定義です。
これだけだと分かりにくい方も多いかと思うので簡単な言葉に翻訳すると、
【区分所有権がある建物の部分】となります。
マンションの場合、壁や天井で他とは区切られている部分……すなわちリビングやキッチン、バス、トイレ、寝室などで構成された「マンションの一室」を指します。

マンションの専有部分

共用部分とは?

共用部分は、専有部分には含まれない場所を指します。
たとえばマンションのエントランスや屋上、エレベーターや非常階段、駐車場、ゴミ置き場などは、 マンションに住んでいる人たちがみんなで使うべき場所であり、共用部分に含まれます。

また、ここはちょっとややこしいところですが、マンションの一室に付随している部分の中にも、
共用部分に含まれているとされているものがあります。
たとえば、
・バルコニー
・窓ガラス
・玄関ドア
といった部分が挙げられます。
バルコニーなどは、基本的にはその部屋に住んでいる人だけが使える場所であるわけですが、
「部屋に住んでいる人だけが使える=専有使用権がある」というだけで、厳密には専有物ではありません。
バルコニーを勝手にリフォームしたり、窓ガラスを撤去して壁にしてしまったり、
玄関ドアを取り替えたりすることは、マンションの外観を損なう可能性があるのでNGとされています。
マンション側と思わぬトラブルに発展する可能性もあるので、注意しましょう。

マンションの共用部分

まとめ

今回は区分所有法をもとに、マンションの「専有部分」「共用部分」について解説してみました。
あらためて簡単にまとめると、
【専有部分】壁や天井で区切られたマンションの一室
【共用部分】部屋の外にあるエントランスや屋上、エレベーターなどの設備
というのが専有部分と共用部分の違いです。

なお、実は専有部分と思われがちなバルコニーや玄関ドア、窓ガラスなどは共用部分に含まれる
という点には注意が必要です。
違いを正しく把握し、快適なマンションライフを過ごしましょう!