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シアーズブログ

2021.10.29

充実した生活が実現!遮音性の高い物件のメリットまとめ

マンションを選ぶ際、「遮音性」に注目する方は少なくありません。
「遮音性が高い物件を選びたい」と考える方が多いわけですが、一方で「そもそも遮音って何?」「防音と何が違うの?」「遮音性の高い物件に住むメリットって何?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。

そこで今回は、
・遮音とは何か?
・遮音性の高い物件のメリットとは?
・遮音性の高い物件を探すときのポイント
といった点についてまとめてみたいと思います。

遮音 防音

遮音とは?

そもそも「遮音」とは、読んで字のごとく「音を遮る」ということを指します。
音は、さまざまなものが振動することによって発生するもの。たとえば住宅の場合、音波が壁や天井にぶつかって振動することで、外に音が漏れたり、音が中に入ってきたりします。

遮音性の高い物件には、そんな振動をシャットアウトする素材が組み込まれています。
音波がぶつかってもそれを跳ね返すことで音を遮断し、外に音を漏らさず、内側への侵入を防ぎます。

○「遮音」と「防音」の違い

音を漏らさず、また侵入を防ぐ手段として、遮音のほかに「吸音」というものもあります。
振動をシャットアウトするのではなく吸収してしまうことで、音が漏れたり侵入してきたりするのを防ぎます。
そして、「遮音」や「吸音」によって音を防ぐことをまとめて「防音」と呼びます。

要するに、
【遮音】音の原因になる振動を遮ることで音漏れや音の侵入を防ぐ方法
【防音】遮音や吸音によって音漏れや音の侵入を防ぐことの総称
という違いがあります。
遮音は、「防音の方法のひとつ」であるわけです。

遮音性が高い家のメリット

遮音性が高い物件のメリットとしては、具体的にどんなことが考えられるでしょうか。

○映画や音楽をより楽しめる!

「趣味は映画鑑賞や音楽鑑賞」という方は、遮音性の高い物件であればより充実した時間を過ごせます。
遮音性の高い物件であれば、室内で大きな音を立てても外に漏れる心配がありません。
たとえば、ホームシアターを設置して映画館並みの音量で映画を楽しんだり、大型のステレオで音楽を楽しんだりすることができます。
また、お子さんがピアノを習っているとか、楽器を弾く趣味があるという場合も便利です。

○生活音が聞こえにくい

「仕事の関係で昼夜逆転生活を送っている」
「在宅勤務で家にいる時間が長い」
という方の場合、遮音性の高い物件であれば、「周囲に気兼ねなく過ごせる」というメリットを感じることができるでしょう。

遮音性の高い物件であれば内側からの音が外に漏れにくくなるので、たとえば深夜の時間帯に洗濯機を回したり掃除機をかけたりする場合、周囲を気にする必要がありません。
また、日中も周囲からの騒音がシャットアウトされるので、快適に過ごすことができます。

ピアノを弾く子供

遮音性の高い物件を探すときのポイント

では、実際に遮音性の高い物件を探すときには、どんな点に注目すればいいのでしょうか。
ポイントとしては、
・「遮音を実現する素材」が使われていること
・建物の構造が遮音を視野に入れたものになっていること
が挙げられます。

では具体的にどのような点に注目すべきなのか、以下にまとめてみました。

○遮音フローリングになっているか?

遮音フローリングとは、床の遮音性を高めることで階下に音を響かせず、天井からの音もシャットアウトできるフローリング材を指します。
表面は通常のフローリングですが、下地に遮音性を高める緩衝材が挟まれているのが特徴です。
特に、遮音等級(※)が「ΔLL(Ⅰ)-4 (旧表示LL-45)」から「ΔLL(Ⅰ)-5 (旧表示LL-40)」あたりのものであれば、高い遮音性が期待できます。
(※)遮音等級とは、遮音性能のレベルをあらわすバロメーターのことです。

○「床スラブ」の厚さは230mm以上が理想!

鉄筋コンクリート造のマンションの場合、床の中に組み込まれている「床スラブ」の厚さをチェックするのも大事なポイントです。
たとえば、床スラブの厚みが180mm程度であった場合、重い物が落ちたときの「重量床衝撃音」を防げないといわれています。
理想的なのは、厚みが230mm以上の床スラブを組み込んだマンションです。
マンションの構造図をチェックするなどして、事前に確認しておくことをおすすめします。

○窓には遮音サッシが使われているか?

特に広い道路に面しているマンションの場合、窓に「遮音サッシ」が使われているかどうか確認することが重要なポイントとして挙げられます。
遮音サッシは、高い気密性を実現する樹脂などの素材でできているサッシを指します。
一般的なアルミ製のサッシは、窓をピッタリ閉めても隙間ができやすい性質があり、そのため音が出入りしやすい構造になっています。
一方、遮音サッシであれば音漏れの原因である隙間を作らないので、高い遮音性を実現します。
特に、遮音等級が「T-2」以上のものであれば、幹線道路に面しているマンションであっても外からの騒音に悩まされることはないでしょう。

まとめ

今回は、「遮音性の高い物件」をテーマにお送りしました。
遮音性の高い住宅は、ホームシアターや大型のステレオなどで映画鑑賞や音楽鑑賞を思いきり楽しめるのがメリットとして挙げられます。
さらに最近では、コロナ禍の中、自宅で過ごす方や、在宅勤務をする方も増えていると思いますが、内外の生活音が聞こえにくくなって快適に過ごせるのもポイントです。
充実した生活のために、遮音性の高い物件を検討してみてはいかがでしょうか。