ある程度、建築年数が経っているマンションにお住まいの方の中には、「最近、窓の開け閉めがしにくい」などの理由でサッシ(窓枠)の交換をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「マンションのサッシ交換」をテーマに注意点や費用についてまとめてみました。
サッシ交換の注意点
実は、マンションのサッシは居住者の「専有部分」ではなく、マンションの「共用部分」です。
外から見える玄関ドアを変えることができないことと同様に、独自の判断でサッシを変えることはできません。
玄関ドアや窓のサッシはマンションの外観に影響を及ぼすものであるため、専有部分ではなく共用部分であると見なされるのが一般的です。
しかし、「区分所有者が費用を負担する」ということを条件に、自由にサッシ交換を行うことを認めているマンションもあります。
まずは、自分が住んでいるマンションの管理規約や使用細則、理事会への確認を行いましょう。
また交換する際は、管理組合側からメーカーや型番の指定があるかどうかを確認するようにしてください。
「うちは共用部分なので、勝手に交換できない」という方は、今後サッシの交換が「長期修繕計画」に組み込まれているかどうか確認しましょう。
組み込まれていない場合、理事会で議題に挙げる必要があります。「サッシの交換のための費用確保(追加)」が議決された場合、マンション全戸でサッシ交換工事が行われます。
サッシ交換の費用
マンションの長期修繕計画にサッシ交換が予定されている場合、毎月納めている「修繕積立金」から支払われるため、個人的に負担する必要はありません。
一般的には12年周期で大規模修繕が予定されており、2回目(建築年数24年)以降でサッシの部品取り換え、サッシ本体の交換が実施されるようです。
一方、自己判断でサッシを交換する場合ですが、一般的な相場は15~30万円といわれています。
どういった窓(ガラス)を選ぶか、大きさなどで費用が変動するため、事前に見積もりを取ってみるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
分譲マンションでもサッシは勝手に変えられない、ということに驚かれた方もいらっしゃることと思います。
しかし、諦めないでください。
開け閉めがしにくい、ということであればその原因を確認してみましょう。
小さな修理で済む内容であれば、管理組合から許可が下りる場合もあります。
「開け閉めが楽になった!」というだけで小さなストレスから解放され、快適に暮らすことができます。