今あるマンションを売却し、新しく買い替えを考えるときの重要なポイントとして挙げられるのが、やはりお金のこと。たとえば、「住宅ローンが残ってるんだけどどうすれば？」というケースは多いでしょう。
またマンション買い替えのときは、
・今あるマンションを売却する
・新しくマンションを購入する
それぞれの段階で税金を納める必要があります。
そこで今回の記事では、残った住宅ローンの返済方法や注意点、また買い替えで必要な税金などについて解説します。
残った住宅ローンは売却代金で一括返済！
住宅ローンを利用して今お住まいのマンションを買っている場合、買い替えを考えている時期にまだローンの残高が残っている……ということもあるでしょう。
その場合、「住宅ローンの残高は一括返済する」というのが基本で、その資金にはマンションの売却代金をあてるのが一般的です。
とはいえ、さまざまな理由でマンションの価値が下がるなどして、売却代金だけではローンの返済が行えないこともあるでしょう。
いわゆる「残債務」が残ってしまうというケースです。
このような場合には、「住み替えローン」を利用することができます。
住み替えローンは、売却後も残った残債務を、新居購入の住宅ローンに上乗せできるというローンです。
これを活用することで残債務の一括返済を行い、さらに新居を購入し、新居に住みながら残債務の分を含めたローンを返済していくことになります。
ただし、
・住み替えローンは一般的な住宅ローンよりも審査が厳しい傾向にある
・残債務が大きすぎる場合はそもそもローンが組めない
といった点には注意する必要があります。
マンションの買い替えで税金が発生する？
マンション買い替えの際は、「売却代金はいくらになるか」「購入代金はいくら必要か」といったことにだけ注意がいきがちです……が、実は「マンションを売るとき」「新居を買うとき」には、それぞれのタイミングで税金が発生します。
売却時の税金とは？
売却でかかる税金は、「所得税・住民税」です。
これらは、売却によって利益が出た場合に発生します。
ただし、マンションの買い替えという事情がある場合は「特別控除(3000万円まで)」「買い替え特例」のいずれかによって非課税になる可能性があります。
控除と特例はいずれかしか利用できないため、不動産業者などに相談して有利なほうを選びましょう。
購入時の税金とは？
新居を購入する際に必要となる税金については、
・【印紙税】売買契約書に貼る「収入印紙」の費用
・【登録免許税】新居の不動産投資で必要な税金
・【不動産取得税】お住まいの都道府県に支払う税金
といったものが挙げられます。
まとめ
マンションの買い替えの際は、
・残債務の返済
・売却や購入で発生する税金
といったさまざまなことを考える必要があります。
いずれも金額が大きいお金のことなので、しっかり計画を立てて進めていくことが大切です。
ちなみに売却・購入の際は、税金以外にも仲介手数料や印紙税、登記費用などのこまごました諸経費が必要となります。
売却・購入いずれの場合も、売却額と購入額の5％前後が相場です。
この点も押さえつつ進めていきましょう。
