今回のテーマは「新築プレミアム」です。
新築プレミアムがつく状態やメリットについて、また売却時のポイントについて解説していきたいと思います。
「新築マンションの購入を検討している」という方はもちろん、「今後売却するかもしれない」という方にもお役立ていただける内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください。
「新築プレミアム」＝「新築ならではの価値」
そもそも「新築プレミアム」とは、新築の物件だけが持っている価値のことを意味します。
ではマンションの場合、新築プレミアムがつく「新築物件」の定義とは？
また、新築プレミアムがつくマンションならではのメリットとはどんなものなのでしょうか。
そもそも新築の定義とは？
不動産業界では「建築後1年未満かつ居住の用に供されたことのない物件」のみを「新築」としています。
ポイントは「居住の用に供されたことがない」ということです。
極端な話、建築後半年しか経っていないマンションだとしても、たった1日でも誰かが住んでしまえば「中古」になってしまうのです。
新築マンションのメリット
【メリット1】条件を選べる
特に販売中の新築マンションの場合、
「西向きは避けたい」
「なるべく高層階に住みたい」
といった条件を選んで購入しやすいというメリットがあります。
中古で探す場合には、良いと思ったマンションでも条件に合った部屋が埋まっている可能性がありますが、新築マンションの場合はより条件に合ったところを見つけやすいわけです。
【メリット2】品確法の10年保証
新築マンションには、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)という法律のもと、10年保証制度が適用されます。
購入後10年間に渡り、売主に対して「瑕疵担保責任」を負うことが義務付けられています。
工事のミスや物件の構造的な問題が10年以内に発覚した場合、売主側に修理や損害賠償を求めることができます。
売却するときのポイントとは？
ここでは、新築で購入したマンションを売却するときのポイントについて解説していきます。
新築相場の動向をチェック！
新築ではなくなった……つまり新築プレミアムが失われたからといって、売却価格が著しく下落するとは限りません。なぜなら、中古マンションの相場と新築マンションの相場は比例しているからです。
新築の相場が高騰している地域、言い換えれば「人気エリア」の場合、新築購入時と変わらない値段で売れることも少なくありません。
そのため、新築の相場はしっかり確認するようにしましょう。
駅の開発や周辺マンションの供給状況をチェック！
これから新築マンションが新しく建つ可能性が高いエリアでは、新築マンションの価格に引っ張られる形で中古マンションの価格も上昇する傾向にあります。
特に、駅周辺の再開発が行われているエリアなどはその傾向が顕著です。
売却をお考えの際は、自分が住んでいるエリアの「新築供給見込み」をチェックしましょう。
まとめ
新築の価値を正しく理解し、相場の動向や周辺の新築物件の供給状況を調べておくことで、売却活動もしやすくなります。
マンションは大切な資産です。
「売る予定はない」と考えている場合でも、上記の2点はしっかりチェックしておくようにしましょう。
