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シアーズブログ

2025.08.20

マンションをセカンドハウスに?別荘との違いやメリット・デメリットを解説!

働き方の多様化やライフスタイルの変化にともない、「セカンドハウス」に興味を持つ方が増えています。
しかし、「別荘とは何が違うの?」「マンションをセカンドハウスにするメリットって何?」「税金やローンはどうなるの?」と、具体的な疑問や不安な点も多いでしょう。
そこで今回は、マンションをセカンドハウスとして所有することの基本から、メリット・デメリットをまとめました!

セカンドハウス

セカンドハウスとは?

セカンドハウスは「Second House」を日本語読みした言葉で、直訳すると「第二の家」となります。
簡単にいえば普段暮らしているメインの自宅とは別に、定期的に居住するための住居を指します。

例えば、
・平日は都心の自宅を拠点として、週末は郊外のセカンドハウスで家族との時間を楽しむ
・平日は会社近くのセカンドハウスを拠点として通勤し、週末は郊外の自宅で家族と過ごす
といったように、仕事や趣味などの目的で月に1日以上、継続的に利用される住宅を指します。
「保養・娯楽」が目的の別荘とは異なり、「生活のため」という側面が強いのが特徴です。

セカンドハウスと別荘との違い

「セカンドハウス」と「別荘」。一見すると同じように思えるかもしれませんが、法税制上の定義では明確な違いがあります。
一見すると複雑に思えるかもしれませんが、ポイントは「利用目的」です。

セカンドハウス別荘
目的通勤、趣味、学習など
第二の生活拠点
保養・娯楽のため
利用頻度月に1日以上、継続的に居住たまに利用(夏休みなど)
税金の優遇適用される場合がある原則として適用されない

税制上のセカンドハウスは仕事や生活のために居住する家屋を指し、別荘は日常生活では利用せずに保養や娯楽のために居住する家屋を指します。

ただし、セカンドハウスとして認められるためには月1日以上など定期的な居住が必要で、物件取得後60日以内に都道府県事務所へ申請しなければなりません。
申請の際には申請には毎月1泊2日以上の滞在を証明する書類が求められます。
また、セカンドハウスとして認定されると、以下の税制優遇を受けることができます。

・固定資産税 取得した物件がセカンドハウスとして認定されると、小規模住宅用地(200㎡以下の部分)の特例対象となり、課税標準額の6分の1に、一般住宅用地(200㎡を超えるの部分)は3分の1に軽減されます。

・都市計画税 セカンドハウスを持った地域が都市計画税の課税対象である場合、都市計画税も小規模住宅用地(200㎡以下の部分)については3分の1に、一般住宅用地(200㎡を超えるの部分)については3分の2に軽減されます。

・不動産取得税
物件取得時には不動産取得税として固定資産税の4%が課税されます。
しかし、物件がセカンドハウスとして認められた場合、一般住宅は1,200万円、認定長期優良住宅は1,300万円が控除されます。

しかし、居住の証明ができない場合はセカンドハウスとしての認定は取り消され、別荘と同じ扱いになってこれらの優遇を受けられなくなります。

マンションをセカンドハウスにするメリットとデメリット

一戸建てではなく「マンション」をセカンドハウスとして選んだとき、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

マンションをセカンドハウスにするメリットは、主に以下の3つです。

セキュリティ

・管理が楽で、維持しやすい
・セキュリティが高い
・資産価値が保たれやすい

マンションであれば共用部分の管理は管理会社に任せられるため、不在時でも物件を綺麗に維持しやすく、資産価値を保ちやすくなっています。また、オートロックなどの防犯設備も充実しているので、家を空けることが多いセカンドハウスでも安心です。

デメリット

マンションをセカンドハウスにするデメリットは以下のようなものがあります。

・管理費・修繕積立金がかかる
・自由度の制限

セカンドハウスを利用していない期間でも、管理費や修繕積立金は毎月発生します。
また、マンションではペットの飼育や楽器の演奏、リフォームに関する規約などのルールがあるため、自由度が制限される場合があります。

ちなみに、これはマンションに限った話ではありませんが、セカンドハウスの購入には一般の住宅ローンが利用できず、ローンを組む場合は審査が厳しく金利も高いことが多いセカンドハウス用のローンを選択するしかない点には注意が必要です。
セカンドハウス用ローンは、住宅ローン控除制度の対象外となる点にも注意しなければいけません。

まとめ

マンションをセカンドハウスにすることには、管理のしやすさといった様々なメリットがある一方、管理費や修繕積立金などのコストや自由度の制限といったデメリットがあります。

まとめると、
・物件の管理に手間をかけたくない方
・セキュリティを重視したい方
・将来的な売却も視野に入れている方
このような方にはマンションが向いているといえます。

マンションであれば共用部分の管理は管理会社に任せられ、オートロックなどの防犯設備も充実しています。また、立地の良い物件が多く、資産価値が保たれやすいため、長期的に見てもメリットの大きい選択といえます。
セカンドハウスの購入を検討しており、管理の手軽さやセキュリティの高さなどを重要視される方はマンションを検討してみてはいかがでしょうか。