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2025.08.27

「即入居可マンション」は本当にすぐ住める?新築・中古の違いと注意点を解説!

マンションの広告で「即入居可」という魅力的な言葉を見かけることがあるでしょう。
「契約したら、本当に次の日にでも引っ越せるの?」と期待してしまいますが、実はそういうわけではありません。
では、実際に入居するまでにどのくらいの時間がかかるのでしょうか?
そこで今回は、「即入居可」の本当の意味から、新築・中古それぞれの特徴、そして実際に入居できるまでの流れや期間についてまとめました!

即入居

新築マンションの即入居可とは?

新築マンションにおける「即入居可」とは建物がすでに完成しており、必要な手続きを済ませればすぐに引き渡しが可能な状態の物件です。

通常、新築マンションは建設中に販売を開始するケースが多いですが、建物完成の時点で未契約の住戸や購入キャンセルが出た住戸がこの「即入居可」物件として販売されます。

価格面

新築で即入居可となっている物件は、販売開始からある程度時間が経過しているため、販売促進のために値下げが行われたり、価格交渉に応じてもらいやすかったりします。
特に物件の販売状況が芳しくなかったり、デベロッパーの決算期が近い場合は販売実績を上げるために交渉に応じてくれやすくなることもあるようです。

契約から引き渡しの期間

建物が完成していても、契約後すぐに入居できるわけではありません。
住宅ローンの本審査や登記手続きなどが必要になるため、引き渡しまでに1ヶ月程度の期間がかかります。

メリット

即入居可の新築マンションには、購入者にとって主に次のようなメリットがあります。

・ 実物を見て判断できる
・ 入居までの計画が立てやすい
・ 経済的な負担の軽減

建物が完成しているので日当たりや眺望など、図面だけでは分からない部分を自分の目で確かめられるのが、何よりのメリットです。
また、入居日が確定していることで引っ越しの計画も立てやすく、今住んでいる賃貸の家賃とローンの二重払いの期間を最小限にできるといったメリットもあります。

注意点

一方で、即入居可の新築マンションには、いくつか注意しておきたいポイントもあります。

・間取りや設備の変更はできない
・「未入居物件」であることの背景

建物はすでに完成しているため壁紙の色を変えたり、キッチン設備をグレードアップしたりといった、いわゆるオプションの選択はできません。
日当たりや階数などを確認し、納得した上で購入を検討するようにしましょう。

入居できるまでの日数は?

手続きが最もスムーズに進んだ場合でも、住宅ローンを利用するなら3週間~1ヶ月ほど見ておく必要があります。入居を急ぐ場合は必要書類や手付金などの準備を早めにしておくことが大切です。

マンションを探すポイント

即入居可の新築マンションを探す時には、いくつかのコツがあります。

周辺環境

・眺望と周辺環境や共有部分の確認
・気になる物件は早めに検討

完成済み物件の場合は実際の部屋を内覧できることもあります。その際は、部屋からの眺望や周辺環境、共用部分などのモデルルームや図面では見えない部分を積極的に確認しましょう。
また、即入居可の新築マンションは数に限りがあるだけでなく、人気エリアの物件は早く制約することも多いので、気になる物件が見つかった場合は早めに内覧の申し込みや検討を進めるようにしましょう。

中古マンションの即入居可とは?

中古マンションにおける「即入居可」とは、前の所有者(売主)がすでに退去しており、空室の状態であることを意味します。
こちらも、買主側の手続きが完了すれば、すぐに引き渡しが可能です。
不動産サイトなどの情報では「現況:空室」や「引渡し:即時」と記載されることもあります。

価格面

中古物件は、新築に比べて価格交渉がしやすい傾向にあります。
特に売主が早く売却したいと考えている場合は、交渉に応じてくれる可能性が高まります。

契約から引き渡しの期間

住宅ローンを利用する場合は、新築と同様に審査などが必要なので約1ヶ月が目安となります。
一方、現金で購入する場合は手続きが簡略化され、2週間程度で引き渡しができるケースもあります。

メリット

中古マンションの即入居可物件には、次のようなメリットがあります。

・気兼ねなく室内を確認・計画できる
・価格交渉がしやすい

前の所有者がすでに退去しているため、内覧や採寸、リフォームの計画などを自分のペースでじっくり進められるのが特徴です。
さらに、物件の状態や売主の事情によっては価格交渉の余地が生まれやすい点も、中古物件ならではの魅力といえます。

注意点

中古の即入居可物件を検討する際には、新築とは異なる視点での注意が必要です。

・ 隠れた不具合の可能性
・ マンション全体の管理状態

目に見えない給排水管などの不具合については、専門家による住宅診断(ホームインスペクション)を利用すると安心です。
さらに、部屋の中だけでなくエントランスの清掃状態や修繕履歴といった、マンション全体の管理状態も忘れずにチェックすることが重要です。

入居できるまでの日数は?

現金購入で手続きが早ければ2週間程度、住宅ローンを利用する場合は1ヶ月程度と見ておくとよいでしょう。
もし、リフォームやリノベーションを行う場合はその工事期間がさらにプラスされます。

マンションを探すポイント

条件の良い中古の即入居可物件を見つけるためには、次のようなポイントを意識すると良いでしょう。

・ 検索キーワードを工夫する
・ マンション全体の管理状況をチェックする

物件情報サイトでは、「即入居可」の他に「空室」や「リフォーム済み」といったキーワードで探してみるのがおすすめです。また、内覧時には部屋の状態だけでなく、清掃が行き届いているか、掲示板は整理されているかといったマンション全体の管理状況にも目を配ることで、住み始めてからの快適さをより正確にイメージできるはずです。

まとめ

「即入居可」と書かれていても、申し込んだ翌日に引っ越せるという訳ではありません。実際に入居できるのは、住宅ローンの審査や登記といった様々な手続きが済んでからになります。

広告の言葉だけで判断せず、必ず不動産会社に「契約から引き渡しまでの具体的なスケジュール」を確認することが、後悔しないための第一歩です。その上で、住宅ローンの事前審査を早めに済ませておくなど、自分自身の準備を計画的に進めることで、スムーズな新生活をスタートできるでしょう。ぜひ、焦らず、着実に理想の住まい探しを進めてみてください。