新築マンションを購入するとき、「どんなオプションがあるのか」「申し込みの際に注意する点はあるのか」と気になる方も多いでしょう。
オプションとは、有償でビルトイン食洗機や床暖房などを導入できるものです。
ただし、申し込みには期限があるため、早めの検討が必要です。
そこで今回は、新築マンションのオプションについて、注意点や内容をまとめてみました。
マンションのオプションとは?
新築マンションにはあらかじめ決められた設備や内装があり、そのままでも住むことができます。
一方で、有償のインテリアオプションを付けることで設備をグレードアップすることが可能です。
・ビルトイン食洗機
・床暖房
・コンセントの増設
・キッチン天板の素材変更

上記のような、暮らしをより快適にする内容がそろっています。
ただし、こうしたオプションには申し込み期限や費用面の注意点もあります。
そこで、まずは注意点から確認していきましょう。
オプションの注意点
マンションのオプションは申し込み期限が決まっているものが多く、竣工後に依頼すると費用が高くなる傾向があります。
オプションは基本的に竣工前の当初一定期間の受付のみ
オプションの多くは、販売開始から一定期間内でしか申し込めません。
とくに、建物の構造に関わるもの(コンセントの位置変更など)は、建築工事の初期段階でしか対応できません。
また、申込期限は建築の進行状況に合わせて設定され、一般的には下の階から順に締め切られていきます。
そのため、検討が遅れると大きなオプションは利用できなくなる可能性があります。
竣工後は引き渡し後に施工、別発注となり有償
建物が完成した後でも、インテリアの追加や変更を行うことは可能です。
ただし、その場合はインテリア会社などを通じて、引き渡し後にリフォーム工事として別途発注する形になります。
リフォームとして発注する場合は、建築中に申し込むオプションよりも費用が高くなる傾向があります。
さらに、工事期間も長引くため、事前に把握しておくことが大切です。
竣工後のインテリア関係
竣工後のインテリアは、インテリア会社にオーダーするリフォームとなります。
オーダーするインテリア会社は自分で探したり、売主からリフォーム会社を紹介してもらえる場合もあります。
調湿・防臭建材
エコカラットなどの調湿・防臭建材への変更ができます。
エコカラットは、湿度を調整する効果や消臭効果があるため、玄関やリビング、トイレなどに設置する方が増えています。
デザイン性も高く、アクセントウォールとしてインテリアのポイントにもなります。
カーテン・鏡
竣工後のリフォームとして、オーダーカーテンやオーダーミラーを取り入れることができます。
インテリア会社にオーダーする場合、豊富な選択肢から自由に選択できます。
また、以下のような相談が可能な場合もあります。
・機能性を重視したカーテンの選択
・空間を広く見せる鏡の配置
リフォームとしてのクロス張替えや造作家具
希望に沿った壁紙への張り替えやアクセントクロス、造作家具の追加も可能です。
オプションのメリット
新築マンションのオプションには、以下のようなメリットがあります。
ライフスタイルに合わせた住空間が実現できる
料理好きの方ならキッチン設備を充実させるなど、個々のライフスタイルに合わせた住空間の実現が可能です。

希望設備をすぐに利用できる場合が多い
多くのオプション工事は引渡し前に完了するため、入居後すぐに食洗機や床暖房などの希望設備を利用できます。
後からのリフォームより費用効率が良い
建築期間中のオプション工事は、入居後のリフォームと比べて費用を抑えられる場合が多く、マンションに最適化された統一感のある仕上がりも期待できます。
無償でもここまでできる!豊富なセレクトメニューについて。
ちなみに、新築マンションでは、オプションとは別に追加費用なしで選べるセレクトメニューが用意されていることもあります。
このセレクトメニューには、代表的なものとして「メニュープラン」や「カラーセレクト」などがあります。
カラーセレクトやそのほかのセレクトメニュー
カラーセレクトとは、フローリングや建具の基調色を複数の選択肢から選べる仕組みを指します。
具体的には、以下のようなものが対象です。
・フローリングの木目や色味
・室内ドア、キッチン扉のカラー
セレクトメニューは、カラーセレクト以外に浴室の壁や床の色、浴槽の形状などを選べる「バスルームセレクト」や、キッチンの高さやコンロを選べる「キッチンセレクト」などがあります。
これらのメニューから自分好みのものを選ぶことで、理想的な住環境へ近づけることが可能です。
メニュープラン(間取りのセレクト)
間取り自体を変更したい場合は、「メニュープラン」という仕組みがあります。
メニュープランでは、
・3LDK+ウォークインクローゼット
・2LDK+ウォークインクローゼット
といった選択肢があらかじめ用意されていて、そこから希望に合わせて間取りを選べます。
用意された選択肢の中でしか選べないため、完全な自由設計はできませんが、無償で選べるのが大きなメリットです。
設計変更
自由度の高い間取り変更については、「設計変更」として個別対応が可能な場合もあります。
無償で選べるメニュープランに対して、設計変更は有償で好みの間取りにできるのがメリットです。
メニュープランに希望する間取りがない場合は、こちらが適しています。
ただし、設計変更は構造上の制約や安全性の確保が必要なため、すべての要望に対応できるわけではなく、費用も個別見積もりとなることが一般的です。
まとめ
新築マンションはオプションを利用することで、自身が希望する理想の住まいが実現できます。
その一方で、申し込み期限や費用を理解していないと、申し込みが間に合わなかったり、費用が高くなったりする可能性があります。
「本当に必要かどうか」「予算内で収まるか」のバランスを考えたうえで、計画的にオプション選びを進めてみてはいかがでしょうか。
また、竣工後のインテリア関係をリフォーム業者に依頼し、より自分好みの住環境を整えることもできます。